【イベントレポート】【Felo×ChatGPT×Google Gemini】実例で学ぶAIツール使い分けのヒント

以下のレポートは、2025年3月2日に開催されたオンラインセミナー
「【Felo×ChatGPT×Google Gemini】実例で学ぶAIツール使い分けのヒント」(主催:AIツールギャラリー)に関する内容をまとめたものです。

はじめに
AIツールの急速な進化に伴い、「何を使えばいいか分からない」「うまく使い分けられない」という声をよく耳にします。
本セミナーでは、具体的な活用実例を示しながら、
- ChatGPT
- Google Gemini
- Felo
- X(旧Twitter)発のGrok
など、それぞれの強みや使い分けポイントをシンクムーブ株式会社豊藏の目線から解説しました。

AIツールの現在地――何でもできるようになりつつある

AIで「できること・できないこと」の整理
できること
- 文章作成・要約:ブログ記事やレポート、議事録の生成など
- 画像・動画の生成・編集:AI画像や音声認識、動画編集も進歩中
- データ分析・予測:需要予測・マーケティング分析などで活躍
- プログラミング支援:コード生成やデバッグ、さらには自動的に開発を進める自立型エージェントまで
苦手とされていること
- 細やかな感情理解・共感
- 倫理・道徳的判断(内容の真偽や著作権など)
- リアルタイム、複数人同時会話でのスムーズな対応
- 未知のトピックへの適応(ただし急速に進化中)
セミナー中にも議論がありましたが、現時点で“できない”とされている領域も、使い方によっては活用できる部分やアップデートで進化する可能性は大いに考えられます。
一方で、人間が最終的な責任を持ち、AIのアウトプットを検証・修正するプロセスは不可欠という点は私自身のコンサル経験上も強調しておきたいところです。
主なAIツール4種の特徴と使い分け
セミナーでは以下の4つを中心に比較しました。実務で併用するときのコツも踏まえて解説します。
2-1. ChatGPT

- 提供元:OpenAI
- 料金:無料版もあるが、上位版(GPT-4など)は月額数千円~最大3万円程度
- 強み
- GPT-4系のモデルはロジカルな文章や応用度が高い
- 「Advance Voiceモード」により音声対話や雑談がスムーズ
- 大量のコンテキスト(前提条件)を一度に読み込み、長文の要約・整理が得意
- 最先端の「ディープリサーチ機能」を使うと、参考情報の幅が一気に広がる
- 弱み・注意点
- 高度なプランはコストが高め
- 履歴整理を自分でこまめにしないとチャットが膨大になり混乱しがち
- 使い所
- 「第二の頭脳」として活用する感覚
- ロジック中心の論文・資料作成や複雑な課題解決サポート
- 音声モードでの気軽な発想整理・雑談にも向く
ポイント
月3万円のプランは高額と感じる方も多いですが、
「プロンプトを膨大に使いこなし、高度な分析やリサーチをする」ならコスパは高いと思います。
AIが好きな方は是非使い倒してもらうべきツールかなと思います。
Google Gemini

- 提供元:Google
- 料金:Google Workspace(ビジネスプラン等)を契約すれば追加費用なし、または極小
- 強み
- Google検索基盤との連携が強い(リファレンスや引用ソースの正確性が期待できる)
- “NotebookLM”などと組み合わせやすい。
- 大量の社内ドキュメント(Google Docsやスプレッドシート)とシームレスに繋がる
- 弱み・注意点
- ChatGPTと比較すると日本語の自然さ・推論精度が若干劣る印象あり。
- パラメータ設定などやや開発寄りで、簡単に使うには少し慣れが必要
- 使い所
- Googleサービスが主戦場の企業や個人
- 大量の社内文書を一括要約するなど“調べごと重視”の方
ポイント
Workspaceを既に使っていれば、「料金を抑えてAI機能をフル活用できる」のが非常に大きなメリット。
社内でGoogleツールがメインの組織ほど導入しやすいでしょう。
Grok

- 提供元:X(旧Twitter)
- 料金:X Premiumなどの有料プランで一部機能が試せる(2025年3月6日段階)
- 強み
- ソーシャル連携が強く、リアルタイムのSNS投稿を分析しやすい
- “思考過程の可視化”など、従来と異なる表現が特徴的
- 倫理フィルターが緩めで“ゆるい”画像生成や文章出力も可能
- 弱み・注意点
- 著作権や不適切コンテンツへの配慮が低い
- 今後の運用方針や安定性は未知数
- 使い所
- SNSの空気感やリアルタイム情報を拾う
- 既存ツールでは弾かれがちな“グレー領域”の実験的プロジェクト
ポイント
X上での情報拡散やリサーチに特化している印象があります。
コンプライアンス管理が厳しい会社には扱いにくい面があるかもしれません。
Felo(フェロー)

- 提供元:Felo株式会社
- 料金:月額2,000円前後のプロプランなど
- 強み
- ChatGPTやClaude、Geminiなどを一つのUIで切り替えて使える柔軟性
- 資料化が非常にスムーズ(要約 → マインドマップ → スライド化など)
- 引用元(エビデンス)を自動リスト化してくれる
- 日本語UIでわかりやすく、ビジネス実務でのドキュメント作りに向く
- 弱み・注意点
- 圧倒的なボリュームのデータを一気に処理するのはChatGPTほどではない
- クラウドAIの進化に追随しつつ、常に最新版を活かせるかは今後次第
- 使い所
- まずは“調べて・資料化して”上司やクライアントに見せたい、という一連の作業
- AI開発やプログラミングというより、ビジネス向けの業務効率化
ポイント
「AIであれこれリサーチした情報をまとめて、すぐに社内資料に落とし込みたい」そんな要望を持つ方にはFeloが最も相性が良い印象です。
また、複数のLLMを使い分けたいが、それぞれAPI契約やUIを行き来するのが面倒…というとき、Feloを1つ経由すれば一本化できる利便性もあります。
実践Tips:ディープリサーチ × Felo連携
セミナーの後半では、特に「ディープリサーチ機能を活かした情報収集 → 資料化」というワークフローをご紹介しました。

手順
①Deep Research で調べる
②o-1 Proで整形する
③整形したデータをFeloでまとめる
詳細は以下のポストでまとめています。
AI活用の要点 ― “責任あるハイブリッド”

AIツールがいくら進化しても「検証・修正し、人間が責任をもつ」ことは外せません。
AIツールの急速な進化に伴って、AIによる誤情報の生成リスクが高まっています。「誰がどの立場で発信しているか」「情報源は確かか」を見極める必要性がいっそう増しています。
- AIに任せる領域:情報収集、要約、パターン抽出、データ解析など
- 人間が担う領域:倫理判断、ビジネス上の責任、最終アウトプットの整合性チェック
この両者を“ハイブリッド”に組み合わせることで、企業や個人の成果物のクオリティを維持しつつ、今まで取り組めなかった新しいことにチャレンジできると考えています。
Felo&AI ツールギャラリーについて
Feloはかなり面白いツールです。Claude 3.7 Sonnetが出てきたのもありますが、ビジネスにはかなり役に立つツールなので興味があれば是非使ってみてください!(私もFeloアンバサダーをやっています。)
また、今回主催頂いたAIツールギャラリー様では今回の動画が講座として公開されますので、是非会員登録をお願いします。
おわりに
本セミナーの為に資料を66ページほど用意したのですが、進化が早いからこそ「AIをどう使い分けるか」という観点がより重要になっていると実感しました。
とりあえず“何でもChatGPT”ではなく、用途・得意分野・料金体系をよく見極めながら複数AIを組み合わせることが高い成果を生むコツだと考えています。
私自身、AI導入やSEO戦略のコンサルを通じ、企業のマーケティング・DX推進をお手伝いしてきましたが、今後もさらに「AIができること」が拡大し、人間の創造力や意思決定とのシナジーが求められるはずです。
2回まで相談無料の為、ぜひお気軽にお問い合わせください。
引き続き、AIやSEOの情報を発信していきます!
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