「最初からその提案をされても、動けなかった」|SEO記事の依頼から半年で支援範囲がLP改修まで広がった事例 ── 株式会社マクアケ

マーケティング担当が足りない。施策の方向性は見えているのに、形にして検証する余裕がない──。そんな状況から、シンクムーブの支援はSEO記事の制作から始まりました。そして半年後には、LP改修・メール設計・GTM・トップページ改修へと支援範囲が広がっていきました。

アタラシイものや体験の応援購入サービス「 Makuake」を運営する株式会社マクアケ様の、プロジェクト推進本部 セールス局 マーケティング担当の山本 匡浩様と、セールス局 局長の宮田 紗良様にお話を伺いました。

シンクムーブは主に、プロトタイプづくり(記事初稿・ステップメール・LP改修案)などを担当。ファクトチェック・社内調整・施策の実行は山本様が主導しています。

課題 施策の方向性は見えていたが、執筆負荷と公開フローがボトルネックとなり足踏み状態。
マーケティング担当のリソースが足りずで分析から実行まで全工程を担い、一つひとつを深掘りする時間が取れなかった。
支援内容週2時間の定例MTGを軸に、記事初稿・ステップメール・LP改修案などのプロトタイプを提供。社内提案に必要な数的論拠の整理や優先順位の判断支援も並行して実施。
成果月6本のリリース体制が定着。SEO記事の制作から始まった支援は8ヶ月でLP改修・メール設計・GTM整備・トップページ改修へと拡張し、現在はサイトリニューアルにも着手中。

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やりたいことは見えている。でも、形にする余裕がなかった

——シンクムーブにご依頼いただいた当時、どのような課題がありましたか?

宮田様: 私自身は営業出身で、SEOやマーケティングは専門領域ではありません。過去には施策が単発で終わってしまい、継続的な成果につながらないこともありました。そこを変えたくて、山本と一緒に中長期で積み上げていける取り組みを始めたかったんです。豊蔵さんには、短期の数字だけでなく、チームに知見が残る形で動いていただいています。

——山本様は普段、どのような業務を担当されていますか?

山本様: CRM施策、サイト構築、キャンペーン施策、SEO施策、リード獲得の企画・実行など、BtoBマーケティング領域を幅広く担当しています。分析して、企画して、起こして、実行して——全プロセスを一貫して見ているので、動ける範囲は広い反面、一つひとつを深掘りする時間が取りにくい状況でした。

施策の方向性は見えているものの、それを形にして検証するサイクルを回す余裕がなく、優先度を上げきれないまま時間が経っていました。やりたいことはわかっている。でも、実際に形にしてリリースする部分に時間を割けていなかった。

さらに、コンテンツを公開するフローの標準化が課題で、1つリリースするのに労力がかかっていました。複数の施策をリリースしてユーザーの反応を見ながらブラッシュアップしていく——そのサイクルを作る手前で止まっていたんです。


「最初からその提案をされても、動けなかった」

——最初はSEO記事の制作からスタートしましたよね。

山本様: そうですね。7月から何度かのディスカッションフェーズを挟んだ後は、クイックスタートで「まず10本記事を公開しましょう」というところから始まりました。

最初はSEO記事がメインでしたが、途中から事例コンテンツを作ったり、HubSpotの実装周りを見てもらったり。10月ぐらいからは既存ターゲットへのメールの設計、12月にはトップページの改修案と、どんどん広がっていきましたね。

時期支援内容
2025年7月ディスカッションフェーズ開始
8月〜SEO記事制作スタート
9月GTM・計測環境見直し
10月メール施策・事例コンテンツ改善
12月主要ページのLP改修案

——毎週やりとりする中で御社の状況がわかってくると、「コンバージョンを増やすなら、記事を増やす前に主要ページの改善やCTAの張り替えを先にやった方がいいんじゃないか」とか、かなり突っ込んだ議論になっていきましたよね。

山本様: そうですね。ただ、最初からそれを言われても、「いや、SEOの依頼で来てるんだけど…」となっていたと思います。一緒にやっていく中で、自然とそういう話ができるようになった感覚があります。

今では、トップページの改修案、HubSpotの実装、計測環境の整備。最初は想定していなかった論点も一緒に見ていただいています。特定の納品物に限定した契約ではなく、施策の進行状況に応じて柔軟に変えていただける点が、弊社のフェーズにマッチしていました。

宮田様: 私も「ワイヤーフレームまで作ってくれるんですか?」と驚きました。SEOのコンサルタントという依頼だったのに、いつの間にかLP改修の設計図まで出てきている。そこまでやってくれる方は初めてでしたね。


「高速で叩き台を出してくれる」──他社コンサルとの決定的な違い

——実際の支援は、どのような進め方でしたか?

山本様: 週に2時間のミーティングを設定して、毎週進めています。前半1時間ぐらいで話をして、後半1時間は作業しながら確認するような形式が多いですね。

普通の支援だと、見積もりがあって、稟議があって、それが通って初めて「作る・作らない」の議論になると思うんです。でも豊蔵さんは、何をやるかの優先度決めと、そのプロトタイプを作るところをすごく意識されている。

私たちと同じ目線で叩き台を作ってくれて、クロージングの手前ぐらいまで持っていって頂けるのが助かります。気づいたら社内の人に話すみたいに相談しちゃってますね。

——「これは他社のコンサルだと、たぶんやってくれなかったな」と感じたポイントはありますか?

山本様: 実験的な施策を小さく試して、自社との相性をテストするやり方がやりやすかったですね。やってみないとわからないことを、リスクを抑えて試せました。

あと、トップページの改修提案やメール施策を作ってくださるにあたり、弊社のサービス内容や発信のトンマナなど解像度が高い詳細な叩き台を提案くださったりと、進めやすさが圧倒的でした。

マーケティング領域で他社コンサルに入っていただいた経験はありますが、ここまでやってもらったことはないです。正直、豊藏さんのコストが回収できているか心配するレベルです。


「施策だけじゃなく、社内を動かす「武器」も一緒に作れた

——社内への説明や調整の面で、支援が役立った場面はありましたか?

山本様: 公開フローを整理するにあたり、施策の必要性を数的な論拠や外部環境の変化要因などを勘案して提案書にまとめてくださる部分は、業務推進の大きな力になりました。

社内の人間だけだと、客観的な視点を持ちにくいこともありますよね。でも、第三者の立場から整理していただけると、判断材料が明確になる。結果的に、入っていただいてから、話が進みやすくなりました。

——具体的にはどのような変化がありましたか?

山本様: 複数の施策案が出てくる中で、優先順位をつける判断がしやすくなりました。「この施策はこういう理由で優先度を下げた方がいい」という整理ができると、次に何をやるべきかが明確になる。限られた時間の中で、効果的な施策に集中できるようになりました。

深いところまで議論できているからこそ、施策だけでなく、社内調整の武器も一緒に作れたのだと思います。


マーケスキルと自社文脈、両方を持つパートナーは初めてだった

——シンクムーブの支援で、特に価値を感じた点を教えてください。

山本様: 2つのスキルが必要だと思っているんです。一般的なマーケティングスキルと、「Makuake」特有の文脈を理解するスキル。外部のパートナーに依頼すると、どちらか一方しか持っていないことが多かったんです。マーケスキルはあるけど弊社の文脈がわからない、あるいは文脈は理解してくれるけどマーケの専門性が足りない、というパターンですね。

両方を持っていると提案の解像度が全然違うんです。

例えばメールの文案を作っていただく時も、一般的なBtoBのベストプラクティスを当てはめるんじゃなくて、「Makuakeの実行者が最初に不安に思うのはここだから、1通目でこれを伝えた方が良いのでは」という提案をいただきます。そこがフィットしている理由だと思います。

宮田様: 私も、発注を決めた立場として補足すると、単発の成果はもちろん大事ですが、中長期での強化を見据えて、一緒のチームのように動いていただいています。それが継続している一番の理由ですね。


「高速でPDCAを回したい人」に

——今後シンクムーブと一緒に取り組みたいことはありますか?

山本様: まずはトップページの改善とCTAの張り替え、計測環境の整備ですね。接点自体をもっと増やしていきたい。

あとは、「Makuake」の強みである「テストマーケティング」「商品開発支援」という軸で、もっと露出を増やしていきたいですね。

それから、事例コンテンツの拡充も課題です。記事を作っていても、いつも同じ事例になっちゃうんですよ。一次情報があるとコンテンツも作りやすいし、強くなる。そこも一緒に取り組んでいけたらと思っています。

宮田様: 後はサービスサイトの改善ですね。初めて訪れた方がサービスを理解しやすい導線を作りたくて、LP改修から進めています。私自身も会社のYouTubeに出演しているんですが、ああいったコンテンツも含めて、うまく活用していきたいです。豊蔵さんには、短期の施策と中長期の改善、両方のバランスを見ながら引き続きお願いしたいと思っています。

——この支援を、どんな会社・どんな人に勧めたいですか?

山本様: 高速でマーケティング施策のPDCAを回したい方におすすめです。考えて施策化するスピードが速いので、実際に顧客に向けてリリースして、改善を繰り返すサイクルを回せるとフィットしやすいと思います。


シンクムーブ豊藏からのコメント

マクアケ様との半年間で、もっとも意識してきたのは「同じ文脈の中にいること」です。

生成AIの利活用が普及した現在、その会社ならではのコンテキスト理解がもっとも重要になっていると考えています。

毎週2時間のやりとりを積み重ねる中で、サービスの特徴やチームの動き方だけでなく、「この提案は通しやすい」「ここは慎重に進めた方がいい」という判断の勘所が見えてきます。その蓄積が、プロトタイプの精度と提案のスピードに直結しています。

インハウスマーケティング共創支援」は、クライアント側が一緒に走ってくれて初めて成立するモデルです。山本様が率直にフィードバックをくださり、段階的に任せる範囲を広げてくださったからこそ、ここまで一緒に取り組めています。文脈の共有に最初の2〜3ヶ月を投資すると、後半の提案精度と実行速度が変わる。改めてそう実感しています。

引き続きよろしくお願いいたします。

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この記事を書いた人

豊藏 翔太のアバター 豊藏 翔太 シンクムーブ株式会社 代表取締役

エン・ジャパン株式会社にてIT/Web系の求人広告営業、ITコンサルティング企業でAIやRPAなどのITコンサルタントを経験後、「SEO Japan」を運営するアイオイクス株式会社に入社。

第1局長として大手企業を中心としたWebコンサルティングに携わった後、2024年12月にシンクムーブ株式会社を設立。アイオイクス株式会社フェローを兼務。

AIを活用したインハウスマーケティング共創支援サービスやセミナー、『AI時代のSEO戦略──組織を動かし成果を引き寄せる実務マネジメント』の出版など精力的に情報の発信を続けている。

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