「AI Overviewsが従来の自然検索流入や検索広告におよぼしていると思われる影響に関する調査」(キーマケlab)の調査協力を実施しました。

株式会社キーワードマーケティング様が展開するメディア「キーマケLab」にて、日本在住で自社のWeb広告の運用およびSEOに携わっているマーケティング担当者325名を対象に、「AI Overviewsが従来の自然検索流入や検索広告に及ぼしていると思われる影響に関する調査」にて、調査協力を実施しました。

当記事では、この調査結果を一部抜粋し、見解を記載します。

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2025年3月以降、「AI Overviews」の影響で、自社のウェブサイトへの自然検索からの流入に変化を感じていますか

AI Overviewsは2025年3月以降急速に普及をしましたが、約6割が自然検索からの流入が減少していると述べている一方、約2割が増加したと回答しています。

実際私が見ているサイトの範囲でも、多くのサイトで自然検索の流入が減少しています。

こちらについては、先日別件で公開したセミナーレポートのQ&Aの情報も参考となります。

自社で現在最も重視しているSEO成果指標は何ですか

私の担当しているプロジェクトの範囲内では、SEOにおける成果指標は大きく異なります。当調査結果においても、

「自然検索経由のコンバージョン数」
「特定キーワードの検索順位」
「自然検索からのセッション数(GA)」
「検索結果での表示回数・クリック数」

と大きくバラつきがあり、SEOにおける期待の主は企業ごとに異なると考えられます。

「AI Overviews」の登場以降、自社でSEO施策に割いていたリソースを見直す動きはありますか

最も興味深かったのはこちらです。
全体の9割以上が、「既にSEO施策に割いていたリソースの見直しをしている」と述べています。

このことから、「昨年と同じ取り組みをしているだけではいけない。」という潜在的な焦りや、マーケティングにおけるSEOの変化を多くの企業が感じている様子が伺えます。

AI Overviews の登場以降「既にリソース配分を変更した」と回答した方のみに質問】具体的にどのような変更や新たな取り組みを実施・検討していますか(複数回答)

具体的な施策については、構造化データの追加が最も多かったものの、多くの選択肢がある結果となりました。

特に、SEO以外のチャネルへのリソース強化(YouTube、広告、外部メディア出稿など)が38%を占めているのは、SEO領域のみの取り組みに限界を感じる企業が増えているのではないか、という印象を抱きました。

さらに、施策として構造化データが着目されていますが、実施さえすれば効く施策とは感じません。

SEO施策は小手先のテクニック以上に、企業としての文脈に沿った戦略的な情報発信が必要なフェーズに移っていると感じています。

掲載実績

まとめ

当調査の全容については「AI Overviews(AIによる概要)が従来の自然検索流入や検索広告に及ぼしていると思われる影響に関する調査結果」をご覧ください。

また、6/5にキーマケlab様にて株式会社キーワードマーケティングR&D室 室長の川手さんと広告・SEOそれぞれ調査クローズドセミナー実施する予定です。ご都合あえば是非ご参加いただけますと幸いです。

出典:キーマケLab

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この記事を書いた人

豊藏 翔太のアバター 豊藏 翔太 代表取締役

エン・ジャパン株式会社にてIT/Web系の求人広告営業、ITコンサルティング企業でAIやRPAなどのITコンサルタントを経験後、「SEO Japan」を運営するアイオイクス株式会社に入社。第1局長として大手企業を中心としたWebコンサルティングに携わった後、2024年12月にシンクムーブ株式会社を設立。アイオイクス株式会社フェローを兼務。

AIを活用したインハウスマーケティング共創支援サービスやセミナー、「AI時代のSEO戦略 組織を動かし成果を引き寄せる実務マネジメント」の出版など精力的に情報の発信を続けている。

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