「放置できたことが、一番良かった」サイト構造の見直しから始めて、クリック数が3〜4倍になった事例 ── 株式会社free web

支援会社の自社マーケティングは、後回しになりやすい。クライアントワークが優先される構造上、専任を置くのは難しく、外部に頼むにも「何を頼めばいいか」の整理から始まります。シンクムーブのインハウスマーケティング共創支援はサイト構造の診断から始まりました。今回は、記事を書く前にドメイン統合という上流の問いを立て、約9ヶ月でオーガニッククリック数を3〜4倍に引き上げた事例です。
今回は、マーケティング支援を主軸とする株式会社free webの代表取締役、相原ゆうき様にお話を伺いました。
シンクムーブは主に、サイト構造の設計・URL設計・コンテンツフローの整備・GTM再設計・Looker Studio構築やプロジェクトディレクションなどを担当しました。
| 課題 | 全社的にクライアントワークが優先される中、自社サイトは社内リソースで運用していた。記事は170本ほど蓄積されていたが、「次に何に手をつけるべきか」の優先順位づけに、外部の専門的な視点を入れたいタイミングだった。 |
| 支援内容 | サイト構造診断・ドメイン統合設計・URL再設計・コンテンツ監修フロー構築・GTM再設計・Looker Studio構築・運用内製化支援(約9ヶ月) |
| 成果 | 2025年8月リニューアルを境に検索流入が非連続な成長へ。平日平均クリック数:60〜80回 → 250〜380回(約3〜4倍増)、インプレッションも約5倍増。 |
テクニカルSEO(サイト統合)とコンテンツSEO(品質改善)を同時並行で進めたことが、今回の成果の核心です。
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専任者がいない領域は、外に頼むしかなかった

——シンクムーブにご依頼いただいた当時、どのような課題がありましたか?
相原様: うちは全員がクライアント支援に入っているので、自社サイトがどうしても後回しになりがちで。SEOに取り組みたいとは思っていたんですが、社内にSEOの専門知識を持っている人間がいなかったんです。
相原様: インターン生を中心に作成した記事を170本ほどあったのですが、大手の競合と比べると全然流入が伸びない。「何かが足りないな」という感覚はあるのに、「具体的に何が悪いのか」「どこに発注すればいいのか」が誰にもわからなくて。手詰まり感がありました。
——過去に外部のSEOパートナーに頼んだことはありましたか?
相原様: フリーランスの方とか、ちょっとしたパートナーに断片的にお願いしたことはあります。ただ、継続的に動いてもらえる人がいなかった、というのが正直なところですね。
——なぜ社内で解決するのが難しかったんでしょうか。
相原様: 専任者がいないため、みんなが片手間になってしまう。かつ、SEOの専門性を持ってディレクションまでしてくれる人と考えると、外に頼むのが現実的でした。
「センスが合う人とやった方がいい、それは流派より大事」

——シンクムーブを選んでいただいた理由を教えてください。
相原様: タイミングが良かったというのが一番正直なところです(笑)。SNSで豊藏さんの発信は見ていて、カジュアルに話す機会があって、そのまま依頼した感じですね。複数社を比較して選んだというよりは、話してみて「この人とやりたい」と思ったというか。
——「この人とやりたい」と感じた決め手はどこでしたか?
相原様: SEOってすごくいろんな流派があるじゃないですか。量を増やせばいいという人もいれば、質だという人もいる。そういう中で、豊蔵さんは「面白い・面白くない」「くだらない・くだらなくない」みたいな感覚が自分と合うなと思って。その絶妙なバランス感覚がわかる人という印象がありました。センスが合う人とやった方がいい、それはどの流派かより大事だと思っているので。
「サイト構造から、順番に整える」

——支援はどのようなところから始まりましたか?
相原様: まずSearch Consoleを一緒に見て、「サブドメインのコンテンツを本体に統合した方がいいんじゃないですか」という話になって。本体サイトとサブドメインに記事がバラバラに存在していたのがそもそも問題だったということを、分析して初めて整理してもらった形で。記事を作る前に、まずそこを直しましょうという順番になりました。
——サイトの構造から手を入れることへの抵抗はありましたか?
相原様: 正直、自分たちだけでは気づけなかったと思うんですよね。エンジニアチームとのやりとりも含めて、URL設計とかカテゴリー設計とか、かなり細かいところまで一緒に詰めてもらって。それが後の成果に繋がったので、この順番で良かったと今は思っています。
——コンテンツ面では、どんな転換がありましたか?
相原様: 新規記事の量産をいったん止めました。インターン生が一生懸命書いてくれた記事はあるんですが、うちのメンバーの専門知見が入っていなかったんですよ。LP制作や広告運用の現場知識は豊富にあるのに、それが記事に活かせていなかった。
相原様:そこで監修フローを入れました。インターン生がリサーチして質問テンプレートを用意して、社員はそこに経験談を足すだけ。社員がゼロから書かなくていい仕組みにしたので、負担はだいぶ減りました。
「自分が管理者にならなくて済んだ」
——プロジェクトを通じて、印象に残っていることはありますか?
相原様: 自分、普段は任せきれないと思ったら入っちゃうタイプなんですよ。なのに、今回はほとんど入らなかった。「こんなに入らないことはなかなかないな」というのが、率直な感想で。
相原様: 途中途中で報告をもらっていたんですけど、「今こういうことをやっていて、こういう判断でこう進めています」という説明が毎回明確で。読むたびに「大丈夫そうだな」と思えた。それで気づいたら、自分が入る余地がほぼなくなっていた、という感じでしたね。
——放置できたことが、良かったわけですね(笑)
相原様: 一番良かったのはそこだと思います。自分が関与しなくても、打ち手をその都度ちゃんと判断して進めてもらえた。
1個かまなくていいだけで、負担って全然違うんですよ。タグ周りもリニューアルもコンテンツも、領域が全然違う話を同時に動かしてくれていたので、自分が管理者にならなくて済んだ感覚がありました。
「放置できて、結果も出た。それに尽きます」
——成果の面では、どのような変化がありましたか?
相原様: リニューアル後、クリック数が3倍近くになりました。数字だけ見ると「本当にそうなったんだな」という感じですね。放置できて、かつ結果も出た。それに尽きます。
2025年8月のリニューアルを境に、クリック数・インプレッションともに成長を遂げました。

| 時期 | 平日平均クリック数 | 平日平均インプレッション | 効果 |
| リニューアル前(4〜7月) | 60〜80回 | 〜5,000回/日 | |
| リニューアル後(9〜11月) | 250〜380回 | 〜25,000回/日 | 約3〜4倍増 |
サブドメインの統合によりドメイン全体の評価が底上げされたことに加え、もともと持っていたブランド指名検索の強さが相乗効果を生み出した形です。インプレッション(検索結果への表示回数)が大幅に増えたことで、これまでリーチできていなかった検索ユーザーへの露出が広がっています。
「次は、記事の質を上げる段階」

——今後シンクムーブと一緒に取り組みたいことはありますか?
相原様: 次は記事の質を上げていく段階だと思っています。構造を整えたので、今度はコンテンツそのものに独自性を出していかないといけない。そこは、やっぱり自分たちだけだと難しくて。
——なぜ質が難しいと感じるんでしょうか。
相原様: 生成AIで理論上は1日100本の記事が作れる時代じゃないですか。でも100本出して100件分の成果が出るかというと、絶対に出ない。量産すると記事が均質化していって、誰が書いても同じようなものになっていく。そうなると、どの会社が書いているかという独自性が唯一の差になってくると思っていて。
相原様: 記事って、正しいことが書いてあっても面白くないと読まれないじゃないですか。うちのメンバーの現場知見とか実体験を、どうやってコンテンツに落とし込んでいくか。そのラストワンマイルの部分で、一緒に入ってもらいたいなと思っています。
——この支援を、どんな会社・どんな人に勧めたいですか?
相原様: SEOをやりたいんだけど、どこに発注していいかわからないという会社ですかね。あとは、やりたいことはあるのに手が回っていない、という状態の会社。そういう人は、まず1回話してみたらいいと思います。センスが合えばやれば良い、という感じで。
シンクムーブ 豊藏からのコメント
今回は、取締役・SEO担当・GTM担当・エンジニアチーム・インターン生と、複数の部門をまたいで進めるプロジェクトでした。
SEOは取り組んだ施策と成果が必ずしも直線で繋がらない領域です。構造整備やGTMの再設計は数字に現れるまでに時間がかかるし、どこが効いたか断定しにくい。そういう不確実性の中でも、定性的な判断プロセスを含めて評価していただけたことが、今回の「放置できた」という言葉や成果につながったと感じています。
何が問題かわからない状態からでも始められるので、まずは気軽に話しかけていただけると幸いです。



